耐震技術を利用した安全で住みやすい家

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耐震技術を利用した安全で住みやすい家

地震から身を守るために


地震大国ともいわれる日本は、過去にさまざまな大地震を経験しています。ニュース番組では、数多くの建造物が跡形もないほど壊れている映像を繰り返し放送し、悲惨さを伝えてきました。そのため最近では、規模の大きな地震の発生を予測し、テレビやスマホから警報音とともに知らせてくれるシステムなども構築されています。しかし地震の規模や場所、時間などを正確に予知することは難しいため、自分の身は自分で守るよう日頃から心がける必要があります。
建築基準法では、家などを建てる際にクリアすべき耐震基準が定められています。数々の地震を経て、何度か耐震基準の見直しが行われており、1981年には震度6強であっても倒壊しないという厳しい基準が設けられました。加えて2000年には、耐力壁の配置や基礎形状など耐震に関係する改正もありました。つまり2000年以降に建築された建物は、この新しい耐震基準に則って建てられているということになります。
大きな揺れの地震が起こっても倒壊しないためには、優れた耐震技術を用いて家を建てることが求められます。しかし実際に起こる地震は揺れ方もそれぞれ違えば、場所によって地盤の固さも違います。そこで大手ハウスメーカーなどではコンピューターを駆使し、過去の大地震のデータを基にして建築前にシミュレーションを行うなどの工夫をしています。より精度の高い技術を開発することが安全性の確保につながるため、ハウスメーカーなどを対象とした耐力壁の強度や耐震性を競うトーナメント方式の大会なども催されています。

揺れに強い住宅とは


これまでの経験からハウスメーカーは、家を建てる際に必要な耐震技術の開発に力を注いできました。その技術は地震のエネルギーにどのように対応するかによって大きく3つに分類されます。まずは耐震住宅ですが、これは揺れに耐えるために壁に筋交いをしっかり固定したり、柱の数を増やしたりすることで建物自体を頑丈にした住宅を指します。建築基準法の耐震基準をクリアしているものは、すべて耐震住宅と言うことができます。
建物の揺れをコントロールすることができる家のことを、制震住宅といいます。耐震住宅にプラスする形で、建物の揺れを吸収することができる装置を壁の中などに設置します。比較的ローコストで揺れを小さくすることができるので、家具が転倒したり窓ガラスが割れたりする被害を軽減することができます。大きな地震では家の倒壊はもちろん、家具が倒れてきてケガをすることも少なくありません。耐震基準を満たすことで建物の倒壊を防ぎ、それに加えて家の中の揺れを小さくすることで大型家具などが倒れこむのも防止できるのが制震住宅です。
もう一つは免震住宅です。制震住宅と同じく、建物を頑丈にするというより、揺れを小さくするということを念頭に開発された技術です。基礎と建物の間に免震装置を取り付けて、地震の揺れが建物に伝わらないようにします。もともとはビルや公共施設などに使われていた耐震技術を、一般の住宅に応用したものです。実際の大地震では家具の下敷きになることで、最悪の場合は命にかかわるようなこともあります。免震装置が作動することで建物の揺れが軽減されるので、家具の転倒も防止でき、人命を守ることにもつながります。また免震装置により、建物や家具の被害を最小限に抑えることができれば、元の生活にすぐに戻ることができるというメリットもあります。

安全性とデザイン性は共存できる


家は決して安い買い物ではないため、予算の範囲内で安全性とデザイン性の両方で満足できるのが理想です。しかし制震住宅や免震住宅は、壁の中や建物の下に装置を設置する必要があるため、余分なコストがかかってしまうだけでなく、デザイン面でも納得できないこともあります。それに対して耐震住宅は建築基準法の耐震基準を満たしているので、装置のコストがかからずに安全を手に入れることが可能です。
制震や免震の装置を使わなくても、耐震基準をクリアしていれば安全性に問題はありません。特に耐力壁の強度をアップさせることは耐震性においてとても重要です。また木造住宅の柱などをつなぐ接合金物も、家がバラバラにならないために重要な役割を果たすものです。これらの開発に注力することで、より安全でより住み心地のいい家を実現することができます。
耐震技術を駆使することで安全性は高まりますが、同時に家をデザインする上でさまざまな制約ができる場合もあります。せっかく家を建てるのなら納得できるような家にしたいと思っても、安全性やデザイン、住みやすさなどをすべて叶えるのは簡単ではありません。柱の数を増やしたり壁を厚くしたりすることで耐震性は確保できますが、デザインの自由度が多少損なわれてしまうこともあります。しかしハウスメーカーなどの設計士やデザイナーなどは、さまざまな希望を実現するための豊富なノウハウと経験を持っています。まずは資料を請求したり、メールで問い合わせてみましょう。その一歩から満足できる家づくりが始まります。

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