三階建てでスキップフロアを考える場合のメリット・注意点

最近は狭い土地でも個性的な三階建ての建築で、非常に魅力ある家を見かけることが多くなりました。
こんなところに家を建てるのは難しいのではないかと思っていた変形の土地も、みるみるカッコいい家が建設されていき、こうした三階建てにすることで広さもあり、元々形が変形しているので、他の住宅にはない個性豊かな家ができるんだと感心させられることもあります。
土地が狭い、変形しているからと家を建てる事を諦めていた方も、現代の建築技術で非常に魅力ある住宅を建設できたという方もいますし、貯蓄額が少ないので元々そういった変形の土地、狭い土地を狙っていたという方もいます。
変形している土地や、狭くて住宅建築向けではない土地というのは、相場よりも土地価格が低くなっていることが多いので、あえてこうした土地を狙うという方もいるのです。
夫婦二人で暮らす家を建てるということなら、土地が狭くてもそれなりの家を建築できます。しかしお子さんがいて狭い土地に家を建てるというと躊躇してしまう方も多いでしょう。ただ、三階建てを考えると家族人員が多くてもスペースをうまく利用した住宅づくりになります。
土地が狭い場合、部屋作りを工夫すると広さを演出できます。例えばスキップフロアを利用してスペースの形を変えることで広く見せることもできます。デッドゾーンをうまく利用して広く見せる事ができるこのスキップフロアをうまく利用していけば、土地が狭いのに中に入ると広く見えるという状態にできます。
空間活用の工夫が必要な狭小住宅では、こうした工夫を随所に凝らすことで狭さを感じさせない魅力的な住宅を作ることもできるのです。三階建てにして部屋数を増やし、工夫して広さを出すことを業者と相談して考えていくといいでしょう。
個性豊か、魅力ある不思議な空間をつくる事ができる

スキップフロアを利用した住宅はどんなイメージなのか、その建築方法をまず理解しましょう。
この工法はフロアの高さを半階分ずらし、連続する層をつくるという建築方法で、イメージとしては中二階の空間をつくる事で、フロア内に段差を作ります。こうした工法は狭い土地に家を建てる場合や、形が変形している住宅などに、近頃よく用いられています。
1カ所だけ利用することもありますし、何か所かこうした場所を作り、ちょっと不思議な住宅にすることもできます。外から見てそこに部屋があると思えないのに、実は部屋があるという感じも出てきて、個性を強く感じる家にすることも可能です。
フロアの高さを半階分ずらす工法となるため、空間に高低差が出てきます。目線にもこの高低差が活かされて、実際には広くない空間なのに実際の面積よりもずっと広く見せることができるのです。
部屋同士に段差が生じますので仕切りの壁などを利用しません。非常に開放的なイメージの作りになりますし、生活の動線を考えた時、動線を短縮することもできるので生活しやすくなるということもスキップフロアの特徴です。
一階だけ、一階と二階、また三階建ての場合には三階部分にもこうした工夫を凝らすことで、子供たちにとっても楽しい家の造りになり、他の家にはない素敵な空間ができるので、他の方から見ても非常に魅力があると感じるでしょう。個性豊かで開放感たっぷりの住宅を建築できるとあって、住宅の建築面積が広くても、最近はこうしたスキップフロアを使った三階建て住宅を依頼してくるご家族も増えています。
スキップフロアを活用する魅力、メリットとは?

スキップフロアの三階建て住宅を建築したいという場合、メリットとなる部分は多数あります。
まず狭い敷地面積でもフロアに立体感が出て高低差を出すことができるので、気積量が大きくなり、広々と見せる事ができます。上記でも説明したように、狭小な住宅建築などに有効利用できる工法です。
気積量というのは床面積と高さをかけたもので、建築的には空間を意味するものです。気積量が多くなるほど空間を広く見せることが可能になります。
壁を作らなくても段差ができる事でそこが部屋の区切りとなり、空間を仕切る事ができるので狭さを感じさせません。廊下を作らなくても済むため、狭小住宅にもよく利用され、デッドスペースをなくすこともできるので収納を多くするということもできます。
壁が少ないということで風通しがよく、また空調をうまく活用でき、日当たりがいい空間づくりにも一役買ってくれます。また縦に短い段差を設けるので、フラットな作りと比較して天井を高く見せる事もできますし、上に向けても広々したイメージが作れます。
家族それぞれの部屋が壁で仕切られていないので、家族が常に一緒にいるようなイメージにできます。お子さんが部屋にこもってしまい家族団欒というイメージがない住宅もありますが、スキップフロアにすることで仕切りが無くなり、家族を強く意識できる空間です。
通常の家よりも段差が多くなり、階段も多くなりますが、階段の段数が少なくなるので動線としても理想的ですし、階段の段数が少ないのでお子さんが落ちても、通常の会談と比較して大けがにつながらないともいわれています。こうした数々のメリットを考えると、特に狭小住宅では利用したい工法です。