玄関の土間を作る時の注意ポイントとは?
日本家屋では昔から「土間」があり、重宝されてきました。
近年では、土間があると便利だと感じる方が徐々に増え、人気が出てきています。
リノベーションであえて広い土間を作るという方もいるほどです。
この記事では、玄関に土間を作りたい方のために、土間を作る際の注意ポイントについて見ていきましょう。
土間はバランスのよい広さが重要

まず土間を作る際に注意するポイントは「広さ」です。古い日本家屋にはかなり広い土間があってとても便利そうに見えますが、現在そこまで贅沢に土間を作ることができることは稀でしょう。
マンションでは土間が半畳程しかないところもあります。靴を脱ぐだけだからそれほど広くなくてもよいという考え方もありますが、土間が広いといろいろな使い方ができるので便利です。
夫婦だけで暮らしているという方であれば半畳程の土間で十分かもしれませんが、お子さんがいる場合には1畳くらいの土間があると使いやすいかもしれません。
さらに土間が2畳かそれ以上あると、使い方の幅が広がるでしょう。家全体の広さと土間の広さのバランスも大事なので、慎重に土間の広さを決めるべきです。
加えて、土間の形も広さに大きく関わってきます。土間を細長い形にしてしまうとあまり広さを感じることができません。可能な限り間口を広く取って土間を配置すると、ゆったりとした空間を作ることができるでしょう。
土間を暖かく保つ対策をする

広々とした土間を作ることができると、どんな風に使おうかいろいろなアイデアが湧いてくるに違いありません。
しかし、広い土間を作るにあたっての注意点があります。それは「土間は寒い」という点です。土間は床がコンクリートやタイルになっているため、夏場は涼しく快適です。しかし冬になるとかなり気温が下がり、なかなか暖まりません。寒冷地では土間の冷気が家の中まで入ってきて暖房効率が下がってしまう事もあります。
そこで、家の中の温度が下がらない対策が必要になるのです。家全体を「高気密、高断熱」とすることが必要不可欠です。
また、土間と他の部屋を仕切ることができるようにしておく方法もあります。
他の部屋と土間との間に仕切りドアがあれば、冬の寒い時期だけは土間を隔離できます。
土間を作る際には家の温度調節のこともよく考えるべきなのです。
土間の活用法いろいろ

土間の広さと温度について考えたなら、活用法についてもあらかじめ決めておく必要があるでしょう。
・趣味のものを保管しておく
広さにもよりますが、土間には非常にいろいろな活用方法があります。たとえば、自分の趣味の物を保管しておく場所として土間を使う人もいます。
自分のお気に入りのマウンテンバイクを飾ったり、キャンプやDIYをするための道具を保管したりしておけるでしょう。
・ベビーカーやお出かけグッズの置き場所
小さなお子さんがいる方であれば、ベビーカーを土間に保管しておくこともできます。
お子さんを連れて出かけるのに必要なものをベビーカーと一緒にまとめて保管しておけば、お出かけも楽です。
・非常用グッズ置場
もしもの時に備えて、家族全員分の非常用グッズを常備しておきたいところです。土間なら、食料品だけではなく長靴なども気兼ねなく置いておけます。
・食品庫
土間を食品庫として利用するのもおすすめです。土の付いた取れたて野菜などを家の中に運ぶ手間が省けるうえ、床が汚れてしまっても掃除が楽にできます。
・接客スペース
お客さんがよく来る方ならば、玄関におしゃれなテーブルといすを置いて接客スペースを作ることも可能です。土間に日光が入って明るくすることが必要ですが、おしゃれな雰囲気の土間にすればちょっとした打ち合わせをしたり、隙間時間にちょっとお茶を飲んだりできるかもしれません。
プランをしっかり立てて土間を作ろう
土間があると生活がより豊かになります。楽しくプランを立てて、理想通りの土間を作りましょう。
広さや床材、土間の形などをよく考えてから施工に取りかかる必要があります。ライフスタイルによって土間の活用方法も異なるため、ご家族と相談しながらプランを練るようにしましょう。
