50坪の土地で実現できる間取りは?実際の事例も紹介

50坪の土地に家を建てる場合、まず50坪の具体的な広さのイメージを持つことが必要です。それからどのような家が建てられるのかを考えてみましょう。
50坪の土地は、正方形の場合だと一辺が約12.9mです。ただし、建ぺい率や容積率などの制限を受けるため、敷地のぎりぎりまでは家を建てることはできません。
とはいえこの広さがあれば、家族の夢や希望を取り入れた暮らしやすい家にできる可能性が広がります。
50坪あれば間取りの自由度も高いため、中庭やガレージを作ることができたり、2世帯住宅を建てたりすることも十分可能です。家の間取りを考えるには、これまでの事例を参考に何を重視したいのか、何を取り入れたいかを検討していきましょう。
今回は、50坪の広さの土地ではどのような間取りが実現できるのか、過去の事例も含めてご紹介します。
50坪の広さはどれくらい?
家を建てるにあたり、50坪の広さを具体的にイメージすることが大切です。
「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」において、1坪の広さは1辺が6尺(約1.818m)の正方形であると定められています。この規約により、1坪の広さは約3.31平方メートルとなるため、50坪に換算した場合、約165.5平方メートルの広さです。仮に、50坪の土地が正方形だったとすれば、縦も横も一辺の長さは約12.9mになります。
この広さを身近にある具体的なもので表した場合、バレーボールのコートよりもやや広い面積に相当します。また、もう一つの分かりやすい尺度として、畳の広さに換算して考える方法も一般的です。
1坪は畳の約2枚分の広さになるため、50坪は畳100枚を敷き詰めた広さに相当します。ただし、家を建てるにあたって土地の面積が50坪あるとはいえ、敷地の端まで建物を建てることはできません。
建物を建てる際には、「建ぺい率」や「容積率」によって、建てられる建物の大きさは土地の面積に対して制約を受けることになります。
50坪の土地はゆとりのある家が実現できる

土地の広さが50坪あれば、二世帯住宅や3台分の車の駐車スペースが実現できるため可能性が広がります。土地の広さにゆとりがあるため、平屋を建てたり中庭を作ったりすることもできるでしょう。
また、間取りは解放感のある広いキッチン、雨の日でも洗濯物を室内干しできるスペース、各部屋に収納スペースを設けるなど、家族の希望を取り入れて憧れの暮らしを実現することもできます。
ここからは、50坪の土地に建てられる家の特徴について見ていきましょう。
中庭をつくることができる
例えば50坪の土地の建ぺい率が60%の場合、30坪の家と20坪の庭を作ることができます。立地条件が田園地帯(田園地帯は削除してください)の場合や3階建て以上の建物が建てられない低層住宅区域であれば、平屋を建てることが可能です。(平屋は用途地域で可能・不可が決まる訳ではありませんので表現を変える)
家の形もシンプルな長方形だけでなく、くの字やコの字、L字型などにすることで、間取りの自由度が高まり、プライバシーも確保できます。中庭を設けることによって、それぞれの部屋が独立した空間になるため適度な距離感が保たれる点がメリットです。
中庭の植栽は目にやさしいだけでなく、さりげない目隠しとしての役割も果たしてくれます。中庭にウッドデッキを設ければリビングとつながったセカンドリビングとしても利用することが可能です。
広いガレージ
自然環境が豊かな郊外に暮らす場合は車が生活必需品となり、家族の人数分の車を所有している家庭も珍しくありません。車1台分の駐車スペースは約5坪分ほどが必要になるため、3台分なら約15坪分の確保が必要です。
50坪の土地があれば3台分の駐車スペースを確保することは難しくありません。土地を有効活用したいのであれば、1階部分に駐車スペースを作る「ビルトインガレージ」という方法もあります。
しかし、郊外に暮らす場合、別棟に駐車スペースを用意する方法を選ぶことも可能です。屋根付きのガレージなら車を置くという目的以外に、DIY好きな人の作業場として利用したりスキー道具やキャンプ用品など大型の季節用品を収納したりする場としても利用できます。
二世帯住宅
50坪の土地があれば完全分離型の二世帯住宅を建てることも可能です。
完全分離型の二世帯住宅には、2階建て以上の建物を建てて階ごとに世帯を分ける方法や、2階建て以上の建物で壁を隔てて左右に世帯を分ける方法があります。
同じ二世帯住宅でも共用部分がある「完全同居型」や「一部同居型」の住宅はお互いにコミュニケーションを取りやすい一方で、世代間の生活時間の違いなどによりトラブルやストレスが生ることもあります。
完全分離型の二世帯住宅では玄関、風呂、トイレ、キッチンなどを世帯ごとに別々に設けることにより、スープの冷めない距離感は保ちつつも互いのプライバシーが確保できる点がメリットです。
50坪の家の間取りの事例を見てみよう
実際に家を建てるにあたっては間取りを決めなければなりませんが、イメージがないと決められません。間取りを考えるにあたっては、これまでにどのような事例があったのかを知っておくことで、自分の理想の家の形をイメージしやすくなります。
自分の家には何を取り入れたいのか、どのようなコンセプトで家を建てたいのかを考えていくことが必要です。ここからは、北辰工務店の施工事例の中から、敷地面積が50坪前後の家の間取りや特徴をご紹介します。
開放感の家
埼玉県在住で、ご夫婦とお子様1人の3人家族、3LDKの間取りです。
外観は印象的なボックス風で窓には設計士のこだわりが詰まっています。リビングは23.2帖と広く複数人の大人が集まってもゆとりがあり、2.5mほどの窓が2つ並んでいることで外の光が差し込み、明るく解放感があります。
座って使える広さの洗面台や2階ホールからアクセスできる広いバルコニーも特徴的です。
縦と横のラインが素敵なお家
茨城県在住で、ご夫婦とお子様2人の4人家族、4LDKの間取りです。
台形の土地を生かして車を2台停められる広々とした駐車スペースを設けました。外観はデザイン性の高いサイディングの横に木目調の縦格子を入れ、縦と横のデザインバランスを重視。
リビングには縦格子と梁で縦と横に木が使われており、木質感を取り入れたことがこだわりです。ダイニングからリビングにつながる長いカウンターも特徴的です。
太陽光差し込む、明るいリビングの家
埼玉県さいたま市在住で、ご夫婦とお子様1人の3人家族、4LDKの間取りです。
サッシの幅が広く、太陽光がたっぷりと注ぐ明るいリビングには子どもが遊べる小上がりの畳スペースが設けられています。広いカウンターのある対面キッチンでは食事をとるほか、ちょっとした作業も可能です。
カウンターから続くダイニングテーブルはキッチンの真横に設けられており、配膳もスムーズにできます。ウッドデッキや隠れ家のような書斎、たっぷりとした収納スペースなどこだわりが詰まっています。
高級感のあるゆったりリビングの家
東京都足立区在住で、ご夫婦とお子様2人の4人家族、5LDK+Sの間取りです。
大きなソファを置いてもゆとりのあるリビングにはスタディカウンターが設けられており、子どもの勉強やちょっとしたネット検索などもできるスペースになっています。キッチンとリビングの境はアーチ状の下がり天井にすることで柔らかい雰囲気を醸し出しているのも特徴です。
サニタリールームには収納スペースもたくさん設けられており、すっきりと片付きます。
太陽に包まれる温かいお家
埼玉県所沢市在住で、ご夫婦とお子様2人の4人家族、3LDKの間取りです。
本物の無垢材にこだわったリビングの床から段差なしでつながるウッドデッキは子どもの安全な遊び場として活用されています。またウッドデッキからリビングまで太陽がさんさんと差し込み、温かい雰囲気が特徴です。
リビングの一角には光を通すアクリル板で間仕切りされた畳コーナーが設けられ、アクリル板を外せば広いリビングとして活用可能です。リビングには生活感の出やすいものをさっとしまえる収納スペースも設けられています。
トラッドスタイルハウス
埼玉県さいたま市在住で、ご夫婦とお子様2人の4人家族、3LDKの間取りです。
昔ながらの「蔵」をイメージしたトラディッショナルな雰囲気を持つ外観です。玄関の土間をL字にしたことで、家族全員が並んで一気に靴を履くことができます。玄関にあるたっぷりとした容量のある収納スペースは、はドアを開けても見えない場所に作られていることがポイントです。趣味のアクアリウムを存分に楽しめるよう、床の補強もしっかりと配慮されています。
メルヘンな雰囲気のかわいいお家
埼玉県在住で、ご夫婦2人暮らし、4LDK+Sの間取りです。
メルヘンな雰囲気のかわいい外観のお家です。通りに面している部分には大きな窓がないため、プライバシーが守られます。
織り上げ天井のリビングは高級感のある雰囲気で、対面キッチンからはリビングの全容を見渡すことが可能です。リビングの横にある和室は小上がりになっており、下は大容量の収納スペースとして活用されています。
50坪の土地は夫婦と子ども2人の4人家族がゆったりと暮らす家を建てるのに十分な広さだと言えるでしょう。
例えば中庭を作り部屋同士の距離感を適度なものにすることもできますし、3台分のガレージがある家や完全分離型の二世帯住宅を建てることも可能です。
それぞれの家庭によって、どのような家にしたいかという希望は異なります。家族の希望や夢、こだわりポイントを取り入れて、自分の思い通りの間取りの家を建てられることが注文住宅の魅力です。
完全自由設計ができる注文住宅を専門に扱う北辰工務店は、一流の大工を育成する取組みを行っています。そうして育成された一流の大工によって環境に配慮した高品質の家を建てることをモットーとしています。それでいて、誰もが買いやすい価格設定になっていることも特徴です。
自由度の高い50坪の土地で憧れの暮らしを実現するために、北辰工務店に注文住宅の相談をしてみてはいかがでしょうか。