三階建て間取りのポイントや狭小住宅について
注文住宅を選択する際に三階建てを検討している方もいるでしょう。縦方向に空間が広がるのが特徴的なので、ポイントとしては「上下の行き来が多くなる」ことです。階段の上り下りを少なくする、階層ごとの用途に合わせた間取りや生活動線を考えることが重要と言えます。
今回は三階建ての家の間取り決めポイントと、都会でよく見かける「狭小(きょうしょう)住宅」についてご紹介します。
1. 三階建ての間取り決めのポイント
一階について
一階は階段の昇り降りが少ないので、できる限り高齢者が暮らすのに向いている空間です。例えば二世帯住宅などの場合には親世帯が一階で暮らすことを考えて間取りを決める必要があります。
また、その他にも一階部分は建物の構造上日当たりや風通しが悪くなりがちです。その為、高齢者と一緒に住まないという場合は住居スペースとしてではなく、倉庫やガレージとして使用する方法も考えられます。
二階について
二階は基本的に日当たりや風通しが良い部分となるため、間取りは家族が集まるスペースとして計画を立てるといいでしょう。
それぞれの家庭で間取りは異なりますが、中には二階部分は全てリビングにするという家庭もあります。実際にリビングにした方が明るさも確保しやすくなり、明るい雰囲気を作り出すことができます。
リビング以外にも家族が集まるということも考え、キッチンやダイニングなどのスペースにも最適な空間です。
三階について
最上階となる三階は最も日当たりや風通しがよく、寝室や子供部屋などに利用されることが多いです。三階はプライベート空間を作ることが多く、寝室以外にも趣味の部屋や収納スペースにもおすすめです。ロフトなどにも対応できる空間なので、アレンジがしやすいです。
このように、三階建てで家を建てる時には用途と間取りにこだわって考えた方が良いでしょう。今回は間取りについて説明しましたが、あくまで参考程度に考えていただければ幸いです。
どうしても間取りの計画が立てられない場合、専門的知識のある工務店に相談すれば、幅広く提案してくれるので安心です。
2. 狭小住宅のメリットについて
都会では頻繁に見かける「狭小住宅」。こういったコンパクトなデザインの家を見かけませんか?「狭小住宅」とはその名の通り、狭くて小さい土地に建てられた家のことを言います。狭い土地に家を建てるため、必然的に必要なスペースは縦に広がり、三階建ての家が多いです。
詳しく説明すると15坪程度の土地に建てられている住宅と言われていますが、明確な定義はないとされています。次は狭小住宅ならではのメリットについてご紹介します。
土地が安い
まず1つ目は土地が小さいので土地代が安いというメリットがあります。基本的に土地は地域によっても価格は異なりますが、同じ地域で価格を抑える方法の一つとしては狭小の土地を選ぶことが大切です。
例えばなるべく土地代を抑えて建物にお金をかけたいという場合には、狭小の土地を選ぶと土地代は安く済ませることができます。
コンパクトなデザイン性
また、2つ目はコンパクトなデザイン性の家が建てられるのも魅力です。
例えば自由設計であれば、三階建ての細長くてデザイン性のある家も建てられますし、狭小ならではの凸凹を生かしたデザインで完成させることもできます。
総合的に見てコスパが良い
土地代以外にも申請費用や登記費用は土地の面積に応じて変わるため、総合的に費用を抑えられる可能性があります。特に予算重視という場合、狭小住宅を選ぶと満足度も高くなるかもしれません。
3. 狭小住宅で快適な家を手に入れるためには
狭小住宅を選ぶならもともと土地が狭くなっているので、快適さを求めた家づくりを考えなければなりません。具体的にどんな工夫が必要なのかご紹介します。
縦の空間を活かす
一階建てや二階建てではなく、さらに広くするために三階建てを選ぶなど、縦の空間を活用するとより快適さを増すことができます。実際に狭小住宅では縦の空間を生かしている家が多いです。
縦方向の広がりを視覚的に見せる
吹き抜けを付けることで天井を高くすることができ、狭さを感じない家づくりを実現することが可能です。
その他にもトップライトや勾配天井など縦方向の広がりを視覚的に見せると、より広々とした空間を手に入れることができます。このように、家を建てる時にはちょっとした工夫をすることで、より快適な空間に近づけることができます。狭小住宅を選ぶなら工夫を忘れないようにすることが大切です。