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住宅コラム
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2026.06.12.Fri
柏市の治安はどう? 犯罪の発生状況や治安維持の取り組みを解説
新しい生活を始める場所を選ぶとき、地域の治安は最も気になるポイントの一つでしょう。特に、子どものいる家庭にとっては、安心して暮らせる環境かどうかが重要です。
千葉県柏市への移住を検討している方の中には「柏市って本当に安全なの?」と不安に思われる方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、柏市について、実際の犯罪発生状況データを基に治安情報を解説します。市が積極的に行っている防犯対策や地域住民の取り組みも紹介するのでチェックしてみてください。
柏市の概要
移住を検討する際に知っておきたい、柏市がどのような街で、どのような面で住みやすいのか概要を解説します。
面積・地理
柏市は、千葉県の北西部に位置しており、東に我孫子市・印西市と、西に松戸市・流山市、北に野田市、南に鎌ヶ谷市・白井市と隣接しています。また利根川を挟んで茨城県の取手市や守谷市とも接しています。
面積は114.74㎢です(※)。地勢は、広い下総台地を中心に、市街地や里山が形成されています。全体的に平坦な地形なので、徒歩や自転車でも移動しやすい土地です。大堀川や大津川、金山落などの川沿いや、手賀沼・利根川沿いの低地では、干拓事業や治水事業なども進められています。
都心から放射状に、つくばエクスプレスと常磐線が伸びており、南北には東武アーバンパークラインも通っています。国道6号や常磐自動車道、国道16号なども通っており、首都圏における交通の要衝の一つです。
人口・世帯数
柏市の人口は、2025年11月1日時点で43万8,456人(うち男性21万6,105人・女性22万2,351人)となっています。世帯数は、20万4,161世帯です(※ 1)。
柏市の人口は1990年から右肩上がりに上昇し続けており、1990年には346,909人だった人口が、2010年には40万人を突破し、現在の約43万人にまで至っています(※ 2)。
人口増加の大きな要因は、市北部におけるつくばエクスプレス沿線の開発により転入者の増加です。
2023年推計の「柏市の将来人口推計報告書」によると、この上昇傾向は2035年まで継続する予想です。その後は緩やかな減少に転じると推測されますが、しばらくは人口が増え続けると考えられています。
歴史・沿革
柏市は、前身となる東葛市が1954年に誕生し、1954年に現在の柏市へ改称されました。
1956年から、日本住宅公団(現UR都市機構)による荒工山・光ヶ丘団地の造成工事が始まり、これをきっかけに、多くの団地の造成が始まったことで柏市は「ベッドタウン」へと変化していきます。
2005年に、つくばエクスプレスが開業すると、柏の葉キャンパス駅や柏たなか駅が誕生。駅周辺では大規模区画整理が実施され、駅を中心に賑やかで暮らしやすい街並みが形成されました。
また柏市の象徴的存在である柏レイソルは、1994年にJリーグへと昇格します。「柏から世界へ」をスローガンに、スポーツを通じて地域の盛り上がりに貢献しています。
住みやすさ
柏市は、交通の便の良さと買い物に困らない利便性の高さから、ベッドタウンとして人気を集め続けています。
柏市には、JR常磐線や東武アーバンパークライン、つくばエクスプレスと複数の路線が縦横断しているため、市内のどこに住んでも都心へアクセスしやすい環境です。特にJR常磐線は東京メトロ千代田線に直通運転しており、東京や秋葉原、浅草、品川、大手町、日比谷、大宮、船橋など、多くの駅に通勤・通学しやすく便利です。
また商業施設も豊富にあるため、ショッピングに困らないのも住みやすさにつながっています。例えば、柏駅周辺は高島屋をはじめ複数の大型商業施設があることに加え、柏二番街商店街や柏駅前通り商店街など、地元密着の商店街も複数あります。
子育て環境
柏市は利便性の高い街でありながら、自然が多く子どもを伸び伸び育てられる環境でもあります。北柏ふるさと公園や手賀の丘公園、あけぼの山農業公園、柏の葉公園など、市内には大型の公園が複数あり、自然の中で楽しく遊べます。
また子育て世帯への支援も豊富です。柏市産後ケア事業では、産後の生活アドバイスや母乳相談、心身のケア、赤ちゃんの成長発達の確認・観察ポイントのアドバイスなどを受けられます。
他にも子育て支援アドバイザーによる出張相談や、オンラインで参加できる柏市ママパパサロンなどもあります。初めての子育てでも、不安を最小限にできるでしょう。
もちろん児童手当やこども医療費なども受けられるので、金銭的な面からもサポートしてくれます。
柏市における治安の現状
柏市に住むことを検討するにあたり、治安の良さが気になるでしょう。犯罪認知件数の推移や発生状況などから、安心して暮せる街なのかを紹介します。
犯罪認知件数の推移
柏市の犯罪認知件数は、柏警察署が発表する「令和7年9月末における犯罪発生概況について」によると、2025年内の刑法犯認知件数は9月末時点2,087件で、前年同期比52件増加しています。
刑法犯認知件数の約7割を窃盗犯が占めており、中でも部品狙い・自動車の盗難が増加しています。
2023年には2,493件発生しており、2024年には2,811件発生していることから、緩やかではありますが、犯罪認知件数は増加傾向にあるのが現状です(※)。
柏市でも治安維持対策は行われていますが、施錠の確認徹底や防犯グッズの購入など、防犯意識の向上も大切です。
犯罪種別の発生状況
柏市で発生している犯罪を種別にみると、そのほとんどが窃盗です。特に自転車の盗難やひったくりなどが多く、駅・商業施設での駐輪や、買い物帰りには盗難被害に遭わないよう注意しましょう(※)。
| 区分 | 2024年中 | 2025年 9月末 | |
| 総数 | 2,823件 | 2,087件 | |
| 重要犯罪 | 39件 | 27件 | |
| 粗暴犯 | 233件 | 137件 | |
| 窃盗犯 | 2,037件 | 1,522件 | |
| 侵入窃盗 | 183件 | 167件 | |
| ┗ 住宅対象 | 66件 | 46件 | |
| ┗ その他 | 117件 | 121件 | |
| 乗り物盗 | 798件 | 559件 | |
| ┗ 自動車盗 | 57件 | 61件 | |
| ┗ オートバイ盗 | 50件 | 59件 | |
| ┗ 自転車盗 | 691件 | 439件 | |
| 非侵入窃盗 | 1,056件 | 796件 | |
| ┗ ひったくり | 1件 | 2件 | |
| ┗ 車上ねらい | 104件 | 57件 | |
| ┗ 部品ねらい | 78件 | 92件 | |
| ┗ 万引き | 449件 | 331件 | |
| ┗ その他 | 424件 | 314件 | |
| 器物損壊 | 181件 | 131件 | |
| 電話de詐欺 | 54件 | 60件 | |
| その他 | 279件 | 210件 | |
近隣の市との比較
柏市は、千葉県内の近隣の市と比較すると、刑法犯認知件数が多いといえます。
千葉県警察によると、柏市の2024年における刑法犯認知件数は2,811件でしたが、周辺の市は以下のような結果となっています。
- 野田市:1,296件
- 流山市:869件
- 我孫子市:551件
- 白井市:312件
- 松戸市:2,703件
このように犯罪認知件数が1,000に満たない市もあることに加え、人口に大きな差のない松戸市と比べても犯罪認知件数がやや多いという結果になりました。柏市は、千葉県内でも、船橋市の3,735件に次ぐ県内ワースト3位の犯罪認知件数の多さです(※)。
交通の便が良く、多くの人が行き交うエリアなので、どうしても他の地域と比べると犯罪が起こりやすくなっていると考えられます。
柏市における治安維持の取り組み
千葉県内でも比較的、犯罪認知件数の多い柏市ですが、さまざまな治安維持対策に取り組んでいます。暮らしやすい街かどうか判断材料として、どのような対策が施されているか紹介します。
街頭防犯カメラ設置補助事業
柏市では、市内の自主防犯活動を実施している団体に対して、街頭防犯カメラの設置費用を補助しています。
対象となるのは、下記全ての条件を満たす団体です。
- 市内の町会、自治会、区および集合住宅の管理組合、その他の地域的な共同活動を行う団体であること
- 自主防犯活動の実績があり、今後も自主防犯活動の実施が見込まれること
- 柏市街頭防犯カメラ設置および運用指針を遵守すること
個人での申請はできませんが、自治会などの団体が防犯カメラを設置しやすくなっていることは、街の治安維持につながるポイントです。街中に監視の目があるだけで、犯罪者に「見られている」という意識を植え付けられるため、犯罪の抑止につながります。
柏市客引き行為等禁止等条例
柏駅周辺では、柏市客引き行為等禁止等条例により、路上での客引き行為が禁止されています。
違法な客引き行為は、体感治安を悪化させる要因です。通行人に声をかけることや、立ちふさる・執拗につきまとうなどの行為がないように、条例が施行されました。具体的には、以下のような行為が禁止されています。
- 客引き行為:通行人など不特定多数の中から、居酒屋やキャバクラなどに誘うこと
- 勧誘行為:通行人など不特定多数の中から、キャバクラ・風俗店などで働くように勧誘すること
- 客待ち・勧誘待ち行為:客引き・勧誘目的で、うろついたり留まったりすること
- 客引きを受けた客を店内に入れること:事業者は、客引きを受けた客を店舗に立ち入らせてはならない
もし違反した場合は、行政指導並びに罰則が適用されます。
「客引きしない!宣言店」ステッカーの交付
柏市では、客引き禁止の条例を守って、客引き・勧誘をせずに営業している店舗に対して「客引きしない!宣言店」ステッカーを交付しています。
交付条件は、以下の4つです。
- 条例の特定地区内の店舗であること
- 客引きなどをしていないこと
- 客引き等対策パトロールを率先して行うこと
- 商店会の環境浄化(路上看板を設置しないなど)に協力すること
「客引きしない!宣言店」ステッカーを交付されている店舗は、治安維持に貢献している健全なお店だといえます。
柏市防犯協会による活動
柏市防犯協会は、犯罪のない社会を理想とし、警察の防犯活動に積極的に協力することで、住民・警察が一体となった防犯活動を推進しています。
具体的には、下記のような活動を実施しています。
- 防犯指導員の委嘱:町会・自治会などから、積極的に防犯活動に従事する代表者を、柏市防犯協会長と柏警察署長の連名で委嘱する
- 防犯功労者などの表彰:防犯活動を推進・貢献した個人や団体へ表彰を行う
- 防犯ポスター展の開催:防犯啓発を目的に、市内の小学5年生~中学3年生までの児童・生徒から応募があった防犯ポスターの展示を行う
市民の防犯意識の向上に貢献しており、治安維持へとつながっています。
柏市犯罪被害者等支援条例
犯罪の被害に遭った方の権利利益の保護や被害の軽減・回復を図ることで、誰もが安全安心に暮らせる社会の実現に向けて、2024年に「柏市犯罪被害者等支援条例」が制定されました。
同条例は、犯罪被害に遭った本人や家族、遺族を対象としており、経済的支援や日常生活支援、住居支援(転居費用など)、法律相談費用の支援、裁判手続きに関する旅費の支援など、多岐にわたる支援を実施しています。
治安維持に直接関係する条例ではありませんが、もしも被害に遭った際のセーフティーネットが用意されているのは安心材料の一つになるでしょう。
住民が心掛けるべき防犯対策
柏市や市民団体も防犯対策に取り組んでいますが、犯罪の被害に遭わないためには、住民レベルでの防犯対策も大切です。
特に柏市は、自転車の盗難やひったくりなどが多く発生しているため、施錠の徹底やひったくり防止カバーの装着など対策を施しましょう。柏警察署によると、自転車の盗難被害の多くは、マンション・アパートや商業施設で発生しており、その被害のほとんどが無施錠でした。駐輪時は、自宅であっても必ず施錠するよう注意しましょう。
また侵入窃盗も少なからず発生しています。こちらも無施錠の窓や玄関ドアからの侵入が多いため、在宅時はもちろんゴミ出しや洗濯物を干すなどちょっとした外出でも、必ず施錠するよう習慣づけましょう。
その他にも、最低限のご近所付き合いや補助鍵、センサーライトの導入なども有効です。
まとめ
千葉県柏市は、都心へのアクセスが抜群で、主要駅周辺は商業施設や飲食店が充実している利便性の高さが大きな魅力です。ベッドタウンとして人気のため、少子高齢の中でも着実に人口が増え続けています。
利便性の高い発展した街でありながら、市内には大きな公園も多く、子どもの遊び場にも困らない環境です。しかし人口が多いことや交通の便が良いこともあって、周辺エリアに比べると治安は良いと言い切れないのが現状です。日々の防犯対策を徹底して、犯罪を未然に防ぐ意識が大切だといえます。
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