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住宅の基礎知識
2026.04.25.Sat
注文住宅の収納計画はどう考えれば良い? 失敗しないためのポイントも解説
注文住宅を建てる場合、収納計画はとても重要です。収納量を把握した上で、どのような物をどのように収納するかを考えなければ、収納しにくく、片付きにくい住まいになる恐れがあるためです。
そこで、注文住宅における収納計画の考え方について解説します。収納計画に失敗しないためのポイントも紹介するので、これから注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
注文住宅の収納計画はどう考えれば良い?
注文住宅の設計において、収納の計画は重要な要素の一つです。収納が多過ぎた場合、他の空間を圧迫してしまう一方、収納が少な過ぎた場合は、物が溢れた空間になってしまうためです。
では、バランスの取れた収納を実現するためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか。計画段階で押さえておきたい具体的なポイントを紹介します。
- まずは必要な収納量を正しく把握する
- 家族のライフスタイルに合わせて収納を考える
- 収納するアイテムに合わせて収納を考える
- 将来の変化に対応しやすい収納設計をする
それぞれ詳しく解説します。
まずは必要な収納量を正しく把握する
注文住宅における収納計画では、必要な収納量を正しく把握することが重要です。
まず、家庭にある全ての持ち物を細かくリストアップしてみましょう。衣類、家電、趣味の道具はもちろん、季節用品まで漏れなく書き出すのがポイントです。
次に、リストアップした持ち物を「頻繁に使う物」「たまに使う物」「ほとんど使わない物」に分類し、それぞれどこに、どのくらいのスペースで収納したいかを具体的にイメージしましょう。例えば、ハンガーにかける服が多いなら、今使っているハンガーパイプの長さを測っておくと、必要な収納量を把握しやすくなります。
また、子どもの成長や家族構成の変化で物が今後増える可能性も考慮し、少しゆとりのある計画を立てると良いでしょう。現状の持ち物と将来を見据えて具体的に考えることで、無駄がなく、使いやすい注文住宅の収納となるため、快適な暮らしが実現します。
家族のライフスタイルに合わせて収納を考える
注文住宅における収納計画は、量の確保だけではなく、家族のライフスタイルに合わせた配置が鍵となります。収納は「何を」「どこに」「どのように」しまうかで使いやすさが大きく変わるためです。
例えば、日常的に使う物は取り出しやすい場所に、季節ものや使用頻度の低いものなどは収納の奥側や高い位置の収納などにしまうことで、家事の効率が上がり、余計なストレスを減らせます。
そのため、家族構成や年齢、それぞれの趣味嗜好を考慮し、収納場所を決めましょう。家族全員で意見を出し合い、例えば子どもの成長に合わせておもちゃの収納スペースを柔軟に変更できるような工夫や、趣味の道具を効率よくしまえるスペースなどを検討すると良いでしょう。
また現在のライフスタイルだけでなく、今後数十年の変化を見据えて、少しゆとりを持たせた収納計画を立てれば、快適な住まいを維持しやすくなります。
収納するアイテムに合わせて収納を考える
注文住宅で使いやすい収納を実現するには、しまうアイテムの種類や使い方に合わせて計画することが大切です。全ての収納が同じ形では使い勝手が悪くなります。
例えば、日常的に使う衣類やタオルをしまうクローゼットには、ハンガーパイプや可動棚が欲しいところです。一方、年に数回しか使わない季節家電や衣替えの服をしまう納戸であれば、あえて細かく区切らず、大きな空間の方が効率的かもしれません。
具体的には、収納したいアイテム一つひとつについて、使う場所と戻す場所をシミュレーションしてみましょう。キッチン用品はキッチンの近くに、ベビーカーやアウトドア用品は玄関の土間収納にといった具合に、使う場所のすぐそばに収納スペースを設けることで、出し入れの動線がスムーズになります。
しまう・使う・戻すといった一連の動作が自然になるよう、アイテムの特性と使用頻度に合わせて棚板のレイアウトや扉の有無などを検討することが、機能的でストレスフリーな注文住宅の収納を叶える秘訣です。
将来の変化に対応しやすい収納設計をする
注文住宅の収納計画では、将来的な変化に対応できるようにしましょう。家族構成やライフスタイルは時間とともに変化し、必要な物の量や種類も変わっていくためです。
例えば、子どもが生まれれば学校で使う教科書や道具、おもちゃ、衣類が増え、成長すれば趣味の物や個人の持ち物が増えます。現在の生活だけに合わせた収納では、数年後に収納が足りない、使いにくいといった問題に直面する可能性が高いでしょう。
そのため、最初から過剰な収納を設けるのではなく、適度な余裕を持たせた設計が理想的です。数十年先の家族構成や物の変化を予測し、柔軟に対応できるような収納計画をしておくことで、長く快適に住み続けられる注文住宅になります。将来を見据えた設計は、住まいが常に片付き、心地よい状態を保つための鍵となるでしょう。
注文住宅の間取りごとの収納アイデア
注文住宅では、さまざまな間取りを組み合わせることになりますが、空間ごとに適した収納方法があります。間取りに適した収納方法を採用すれば、スムーズかつ快適な収納が可能です。
収納アイデアの一例は次の通りです。
- シューズクローク(土間収納)
- 小屋裏収納
- パントリー
- ファミリークローゼット
それぞれの特徴を理解して取り入れれば、より理想に近い注文住宅の収納計画を立てられるでしょう。
シューズクローク(土間収納)
注文住宅の玄関に機能性の高い収納を求めるなら、シューズクロークを採用しましょう。靴だけでなく、アウトドア用品やベビーカー、子どもの遊具までまとめて収納できるため、玄関周りがすっきりと片付くからです。
シューズクロークには、ウォークイン型とウォークスルー型の2種類があります。ウォークイン型は出入り口が一つで、収納力を最大限に活用したい場合に適しています。一方、ウォークスルー型は出入り口が二つあり、玄関から直接家の中へ通り抜けられるため、日々の生活動線をスムーズにできる点がメリットです。外から帰ってきて、コートやかばんをすぐに収納し、そのままリビングへ向かうといった動線が実現します。
実際の注文住宅では、ウォークスルー型が特に人気を集めています。片側に引き戸を設けることで、急な来客があっても内部を隠せるため、いつでも清潔感のある玄関を保てるでしょう。
小屋裏収納
注文住宅でもっと収納が欲しいと感じるなら、小屋裏収納がおすすめです。普段使わない季節家電や思い出の品、大きな荷物などを効率的にしまえる、まさにデッドスペースを生かした収納空間だからです。
小屋裏収納は、屋根裏の空間を隠れた収納スペースとして活用します。例えば、クリスマスツリーや雛人形、オフシーズンの衣類、キャンプ用品など、年に数回しか使わないけれど場所を取るアイテムの定位置として適しています。これにより、リビングや各居室がすっきりと片付き、広々と使えるようになるでしょう。
なお、似たような空間にロフトがありますが、ロフトが部屋としても使われるのに対し、小屋裏収納はあくまで収納専用のスペースである点が異なります。
パントリー
キッチンの使い勝手を向上させたい場合は、パントリーの導入を検討しましょう。パントリーとは、食品だけでなく、調理器具や食器、日用品、非常食までまとめて収納できる収納スペースです。パントリーがあることで、キッチン周りがすっきりと片付き、広々とした調理スペースを確保できます。
パントリーには、壁面収納型とウォークイン型の2種類があります。壁面収納型はキッチンの壁に奥行きの浅い棚を設置するタイプで、限られたスペースを有効活用したい場合に最適です。ウォークイン型はキッチンの一部に小部屋を設けるタイプで、大量の食材や大型調理器具などを収納できる大容量が魅力です。
常温保存の食材や頻繁に使う調理器具などを効率的に収納できるパントリーは、日々の料理効率を格段に高めてくれます。キッチンのレイアウトや広さに合わせてさまざまなバリエーションから選べるため、あなたの注文住宅にぴったりの収納計画を実現できるでしょう。
ファミリークローゼット
注文住宅で家事の効率を格段に高めるなら、ファミリークローゼットの導入を検討しましょう。家族全員の衣類をまとめて一か所で管理でき、洗濯・乾燥・収納といった一連の家事動線が劇的にスムーズになります。
ファミリークローゼットには、大きく分けてウォークインタイプとウォークスルータイプがあります。
ウォークインタイプは、クローゼットの中に入って収納する形式で、高い収納力を誇り、扉を設ければプライバシーも保てます。一方、ウォークスルータイプはクローゼットを通り抜けられる構造で、例えばランドリールームから直接アクセスできる場所に配置すれば、洗濯物を洗う→干す→しまうといった一連の動線を短縮でき、日々の家事負担を大幅に軽減できます。
またファミリークローゼットと、ランドリールームや寝室、洗面室などと連携させることで、洗濯動線を効率的にまとめることも可能です。家族みんなの衣類をまとめて管理し、日々の家事をスムーズにする収納アイデアとして、ファミリークローゼットは理想的な選択肢といえるでしょう。
注文住宅の収納で失敗しないためのポイント
注文住宅では収納計画が重要な要素となります。計画に失敗すると、所有物をうまく収納できなくなり、生活空間に影響を与える恐れがあるためです。
注文住宅の収納で失敗しないようにするには、以下のポイントを押さえておくことが重要です。
- 動線を考慮した収納配置を設計する
- 収納物のサイズに合わせて設計する
- 適切な収納量を見積もる
それぞれ詳しく解説します。
動線を考慮した収納配置を設計する
注文住宅の収納計画で後悔しないためには、動線を考慮した配置が重要です。どれだけ収納量が多くても、使う場所から遠ければ結局使われなくなり、不便を感じてしまうからです。
収納は単に物をしまう場所ではなく、どこから取り出してどこで使うか、そしてどこに戻すかという一連の動作をスムーズにするための設備と捉えましょう。
例えば、ファミリークローゼット、洗濯物を干す場所やランドリールームの近くに配置することで、洗って、干して、しまうという一連の家事動線が格段に効率的になります。またキッチンのパントリーが調理スペースから近いほど、毎日の料理にストレスを感じにくくなります。
頻繁に使う物は目線や手の届く範囲に、各部屋の用途や家族の生活動線に合わせて収納を配置すれば、家事効率が向上し、日々の暮らしがより快適になるでしょう。
収納物のサイズに合わせて設計する
注文住宅の収納計画では、しまう物のサイズに合わせた設計が欠かせません。漠然とスペースを確保するだけでは、いざ使おうとした際に入れたい物が入らない、出し入れしにくいといった問題が生じるからです。
まずは、収納したい物の種類と量をリストアップし、それぞれの正確なサイズを把握することから始めましょう。例えば、大型の季節家電やゴルフバッグ、子どものおもちゃなど、収納するアイテムのサイズを測ってください。
収納スペースが狭過ぎると物が入りきらず、広過ぎるとデッドスペースが生まれて収納効率が低下するため、適切な大きさの収納を設計する必要があります。また収納する物のサイズに合わせて、棚の幅や奥行き、高さを調整できる可動棚などを取り入れるのもおすすめです。
さらに、将来的に子どものものが増えることや、1階での生活が中心になることなども考慮して、柔軟性を持たせることも大切です。収納物のサイズと量を正確に把握し、それに合わせた設計をすることで、無駄なく使いやすい注文住宅の収納が実現します。
適切な収納量を見積もる
注文住宅の収納計画では、適切な収納量を見積もることが大切です。家が完成した後に収納アイテムを買い足しても、部屋のコンセプトと合わなかったり、空間を圧迫してしまったりする可能性があるためです。そのため、家づくりの初期段階から、家族のライフスタイルに合った収納量をしっかり考えておくべきでしょう。
しかし、適切な収納量は家族構成やライフスタイルによって異なります。子育て世代では子どもの成長に伴い、ベビー用品から学用品、スポーツ用品へと、収納する物が変化していきます。また、アウトドアが趣味のご家庭では、季節ごとのレジャー用品や大型のアウトドアグッズを収納できるスペースが不可欠でしょう。
家族それぞれの持ち物の変化や量の増減を予測し、柔軟に対応できる収納計画を立てることが、快適で暮らしやすい注文住宅を実現する鍵となります。
まとめ
住み心地の良い注文住宅には、適切な収納計画が欠かせません。ただし、収納量は家族構成や子どもの成長などによって変化するため、余裕を持った計画を立てることが大切です。本記事を参考に、家庭に合った収納計画を考えましょう。
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