COLUMN
住宅コラム
住宅の基礎知識
2026.07.15.Wed
練馬区の治安はどう? 街の特徴や犯罪認知件数の推移について解説
「練馬区は子育てしやすい街と聞くけれど、治安は実際どうだろう?」「犯罪件数が多いって聞いたことがあるけど心配……」と悩んでいませんか。
東京23区内で2番目に人口が多い練馬区。家族で住むにはうってつけの環境が整っているものの、いざ土地や注文住宅を探そうとすると、治安の面が気になります。
そこで本記事は、練馬区の治安の現状や街の特徴や犯罪認知件数の推移について解説します。
記事を参考にして、安心して家族と暮らせる練馬区での住まい探しをスタートさせましょう。
練馬区の概要
ここでは、練馬区がどのような街なのか基本情報を紹介します。以下の3つの視点から練馬区を見ていきましょう。
面積・地理
練馬区は東京23区内で5番目に広い区で、面積は48.08平方キロメートルです。
東京都の北西部に位置していて、北側は埼玉県の朝霞市や和光市、新座市と接しています。東側には板橋区、西側には武蔵野市と西東京市、南側には中野区と杉並区が隣接しています。
区内の地形は西側が高く東側が低くなっており、30〜50メートルほどのなだらかな台地です。この武蔵野台地は青梅市を中心に広がる扇形の台地で、練馬区は比較的平坦な環境となっています。
練馬区には、23区内とは思えないほど豊かな緑が残されているのが魅力です。
人口・世帯数
練馬区の人口は約75万人で、これは東京23区内で世田谷区に次いで2番目に多い数字です。
2025年12月時点のデータによると、総人口は750,888人、世帯数は401,020世帯となっています。男性が約36万人、女性が約39万人と、やや女性の方が多くなっています。
人口密度は1平方キロメートル当たり約15,767人で、23区平均と比べると比較的ゆったりとした住環境といえるでしょう。
年齢構成を見ると、15歳未満の子どもの割合が約11.3%、生産年齢人口(15〜64歳)が約66.7%、65歳以上の高齢者が約22%となっています。各世代がバランス良く住んでいる地域です。
歴史・沿革
東京23区の中で最も新しい区が練馬区です。その誕生には、地域を愛する人々の熱い想いと、15年にも及ぶ粘り強い独立運動の歴史が刻まれています。
練馬の歴史は、遠い江戸時代へと遡ります。当時、この地は練馬大根の産地として江戸中に名を馳せていました。肥沃な大地が育む農作物は、人々の暮らしを支え、地域に豊かさをもたらしていたのです。戦後、練馬は住宅地として劇的な発展を遂げました。しかし、開発の波に飲み込まれることなく、緑豊かな公園や農地を守り続けてきました。
昭和7年(1932年)、板橋区の成立とともに練馬区の歴史が始まります。練馬地域と石神井地域の住民たちは、その日から独立した行政区の設置を訴え続けてきました。終戦翌年の昭和21年、ついに板橋区議会で分離独立を求める意見書が可決。昭和22年(1947年)8月1日に練馬区は板橋区から分離独立し、東京23区目の特別区として新たな一歩を踏み出しました。
練馬区は江戸時代から受け継がれた豊かな土地を大切にしながら、新しい時代へと歩み続けているのです。
練馬区の特徴
練馬区は都心へのアクセスが良く、子育て環境が充実した住みやすい街です。ここでは練馬区の魅力を4つの視点から紹介します。
交通アクセスが良い
練馬区は都心へのアクセスが抜群に良いです。
練馬区内には西武池袋線や西武新宿線、西武豊島線、西武有楽町線、東武東上線、東京メトロ有楽町線・副都心線、都営大江戸線などが通っています。
特に練馬駅には4路線(西武池袋線・西武有楽町線・西武豊島線・都営大江戸線)が乗り入れていて、都心部へもアクセスしやすいです。
池袋まで約12分、新宿まで約18分でアクセスできるため、通勤やビジネス、休日のレジャーなどどのようなシーンでも使いやすくなっています。西武有楽町線からは東京メトロ有楽町線や副都心線に直通しているため、渋谷や横浜方面への移動もスムーズです。
複数路線が利用できることで、通勤・通学の選択肢が広がり、万が一の路線トラブル時も代替ルートがあるので安心です。
公共施設が多い
練馬区は公共施設が充実しています。区立図書館は13館もあり、児童館や学童クラブ、地域集会所なども各地域にバランス良く配置されています。
特に注目したいのは、練馬駅直結の複合施設Coconeri(ココネリ)です。Coconeriには産業イベントコーナーやこどもほっとステーションなどが入っていて、1、2階には衣料品店やカフェなどもあり、雨の日でも気軽に利用できます。
子育て世帯にうれしいのが、各地域に設置されている子育てのひろばや子ども家庭支援センターです。育児相談や一時預かりサービスなど、気軽に相談できる場所が身近にあるのは、子育て世帯にはありがたいです。
総合体育館や光が丘体育館などのスポーツ施設も各エリアにあり、家族で健康的な生活を送れるのも練馬区の魅力といえるでしょう。
商業施設が充実している
練馬区は買い物に困らない便利な街です。区内で大規模な商業施設は、都営大江戸線光が丘駅に直結した光が丘IMAです。
ファッション、飲食、サービスなど多彩な専門店がそろっていて、家族でのショッピングが楽しめます。
Coconeriの1階には食料品がそろうスーパーマーケットが入っている他、各種専門店も充実しています。
大泉学園駅にはグランエミオ大泉学園、石神井公園駅にはエミオ石神井公園など、各駅に便利な駅ビル型商業施設が豊富です。
練馬高野台駅のEmio練馬高野台には、1階にスーパーマーケット、2階にスイーツやカフェ、レストランがそろっています。
教育環境が整っている
練馬区は子育て・教育環境が充実しており、区立小学校は65校、区立中学校は33校もあります。徒歩圏内に学校がある恵まれた環境です。
保育園の数も多く、認可保育園だけでも100園以上あるため、共働き世帯にとっても働きやすい環境といえるでしょう。
練馬区独自の、ひろば事業という取り組みでは、学校施設を活用して放課後の子どもたちを見守る体制が整っています。仕事と家庭を両立したい家族をしっかりサポートしてくれます。
東映アニメーションミュージアムやちひろ美術館・東京など文化施設も充実していて、週末の家族でのお出かけスポットも健在です。
※参考:練馬区 .「練馬区小学校数」.(参照2026-1-05).
練馬区における治安の現状
マイホームを建てる上で、地域の治安は気になるポイントです。
結論からいうと、練馬区は東京23区内で治安が良好な区の一つです。ここでは具体的なデータを基に、練馬区の治安の実態を詳しく見ていきましょう。
犯罪認知件数の推移
練馬区の犯罪認知件数は近年、減少傾向にあります。
令和6年(2024年)の犯罪発生件数は3,662件でしたが、令和元年(2019年)と比べて896件、約24%も減少しました。
練馬区は、練馬・光が丘・石神井の3つの警察署が管轄していますが、いずれの署管内でも減少傾向が続いています。
練馬区全体の犯罪発生率は令和6年時点で0.490%(約203人に1件)となっており、これは23区平均の数値を下回る数字です。
人口が約75万人と多いため犯罪件数は一定数ありますが、人口比で見ると遭遇する確率は低いといえるでしょう。
区内には大規模な繁華街や歓楽街がないことも、犯罪発生率が低い理由の一つとなっています。
発生件数の多い犯罪の種別
練馬区で最も多く発生しているのは、非侵入窃盗です。2024年のデータによると、練馬区の犯罪認知件数の約70%を非侵入窃盗が占めています。
非侵入窃盗とは、自転車盗やバイク盗、車上ねらい、万引きなど、建物に侵入せずに行われる窃盗のことです。具体的には、自転車・バイクの盗難被害が約1,500件あり、1日平均4件発生しました。
窃盗全体では、特に自転車盗難が多いです。一方で、空き巣などの侵入窃盗は88件と自転車・バイク盗難より件数が大幅に減ります。
凶悪犯罪(殺人、強盗など)も年間数件程度と少なく、粗暴犯(暴行、傷害など)も全体の数%です。特殊詐欺なども発生していますが、練馬区が自動通話録音機の貸出をして対策しています。
練馬区で生活する場合は、自転車の鍵かけが基本的な防犯対策といえるでしょう。
近隣の市との比較
練馬区の治安レベルを客観的に知るには、近隣区との比較が参考になります。練馬区の2024年の犯罪発生率(犯罪数÷人口)は0.490%です。
隣接する杉並区は犯罪発生率0.429%、世田谷区は0.481%、文京区は0.507%となっています。
具体的な数字で見ると、杉並区の犯罪認知件数は2,479件、世田谷区は4,443件、練馬区は3,662件です。
練馬区は人口が約75万人と多いため件数自体は一定数ありますが、犯罪発生率で見れば少ないといえるでしょう。世田谷区や杉並区と比べても遜色ない安全性を確保しています。
23区全体で見ても、練馬区は上位グループに位置していて、子育て世帯が安心して暮らせる環境が整っているといえるでしょう。
※参考:警視庁.「市区町丁別、罪種及び手口別認知件数」.https://view.officeapps.live.com/op/view.aspx?src=https%3A%2F%2Fwww.keishicho.metro.tokyo.lg.jp%2Fabout_mpd%2Fjokyo_tokei%2Fjokyo%2Fninchikensu.files%2FR6.xlsx&wdOrigin=BROWSELINK ,(参照2026-1-05).
※参考:杉並区.「杉並区人口2024年12月」.(参照2026-1-05).
練馬区における治安維持の取り組み
練馬区では、住民の安全を守るためにさまざまな取り組みを行っています。
ここでは区が実施している、主な防犯施策を4つ紹介します。
地域防犯防火連携組織の活動
練馬区では地域ぐるみでの防犯・防火活動を積極的に推進し、地域防犯防火連携組織が組まれています。
地域防犯防火連携組織とは、町会や自治会、PTA、学校などの団体が区立小学校の学区域を単位に自主的な活動を行う組織のことです。
この組織を設立した場合、区から年間3万円の運営費助成が受けられます。令和6年1月時点で、すでに40校で設立されています。組織の具体的な活動としては、登下校時の見守り活動や地域パトロール、防災訓練、防犯講習会の開催などです。
「大泉第一小学校(あんしん大一)」など、各組織が独自の名称で活動していて、地域の特性に合わせた取り組みを実施しています。
さらに地域防犯防火連携組織連絡会という横のつながりもあり、各組織間で情報交換や成功事例の共有が行われています。顔の見える関係づくりが、不審者の発見や子どもたちの安全確保に大きな効果を発揮しているといえるでしょう。
パトロール団体の登録制度
練馬区には、防犯対策としてパトロール団体登録制度があります。この制度は5人以上で構成され、月に1回以上または年12日以上のパトロール活動を行う予定の団体なら誰でも登録できます。
登録すると安全・安心パトロールカーの貸出などの支援が受けられ、令和5年4月時点で、266団体が登録中です。パトロール用のベストやキャップ、懐中電灯、腕章など、活動に必要な用品が無償で提供されるため、気軽に防犯活動を始める方が多くいます。
「月1回だけでも」と思えば、誰でも参加しやすいです。万が一の事故に備えてボランティア保険にも加入してもらえるため、安心して活動できます。
地域の安全は地域で守る意識が根付いていることが、練馬区の治安の良さにつながっているのでしょう。
ねりま安全・安心パトロールネットワーク協定
練馬区ではねりま安全・安心パトロールネットワーク協定があります。日常業務で区内を巡回する民間団体と区が協力し、犯罪の抑止・防止や火災の早期発見を目指す取り組みをしています。
令和5年4月時点での協定企業は、東京ガスや東京電力パワーグリッド、赤帽、新聞販売店など13団体です。協定団体の業務車両には専用のパトロールプレートが貼られ、日常業務中に不審者や不審車両を発見した場合は警察へ通報するようになっています。
配達や検針、営業活動などで頻繁に街を回る業者の目があることは、犯罪の抑止に効果的です。協定団体は地域の安全を守るパートナーとして、日々見守り活動を行ってくれています。
防犯カメラ設置費・維持管理費助成金
練馬区は防犯カメラの設置を積極的に支援しています。町会・自治会や商店会が地域全体の防犯効果向上のために防犯カメラを設置する場合、費用の一部を東京都と共同で補助してくれます。令和4年度の実績では、6団体に対して延べ45台の設置費補助を行いました。
商店会向けには防犯設備整備費補助金、町会・自治会向けには地域における見守り活動支援事業補助金という2つの制度もあります。さらにうれしいのが、設置後の維持管理費(電気料金、使用料金、保守点検費、修繕費など)の補助金です。
令和4年度には54団体、延べ1,023台の防犯カメラの維持管理費が補助されました。設置費だけでなく、その後のランニングコストまでサポートしてもらえるのはありがたいです。
防犯カメラは犯罪の抑止効果だけでなく、万が一の際の証拠にもなるため、地域の安全には欠かせない存在です。
住民が心掛けるべき防犯対策は?
「区の対策は分かったけど、私たち家族は何をすればいいの?」と不安を抱く人もいるかもしれません。
練馬区で最も多い犯罪が自転車盗難などの非侵入窃盗であることを考えると、まず心掛けたいのは施錠の徹底です。自転車やバイクには鍵をかけ、できれば2重ロックにするのがおすすめです。
玄関や窓の施錠も当たり前のようですが、ゴミ出しなどちょっとした外出時も必ず鍵をかける習慣をつけましょう。
子どもには防犯ブザーを持たせることも大切です。区では小学校新1年生と転入生にブザーを配布しています。犯罪に遭わないよう、危険と思われる場所を子どもと一緒に確認しておきましょう。
特殊詐欺対策としては、練馬区が無償で貸与している自動通話録音機の活用が効果的です。65歳以上の方がいる世帯なら、各警察署や地域包括支援センターで申し込めるので、ぜひ利用してみてください。
まとめ
練馬区は東京23区の中でも治安や交通アクセスも良好で、池袋まで約10分、新宿まで約15分という都心への近さも魅力です。公園や緑地が豊富で、教育施設や商業施設も充実しているため、子育て環境としては理想的といえるでしょう。
練馬区で理想の住まいを実現するなら、ぜひ「北辰工務店」の住宅展示場を訪れてみてください。実際にモデルハウスを見学すれば、練馬区での暮らしがより具体的にイメージできます。
練馬区で、家族みんなが笑顔で暮らせる素敵なマイホームを実現しましょう。
OTHER COLUMN


